おでん文庫の本棚

大人もこどももみんなで味わう児童文学をご紹介

【おでん文庫】5月のテーマ ”おめでたこぶた"

 こんにちは!本日は南と華堂(なんとかどう)さんに伺って、大人の読み聞かせ会に参加してきました。大人が好きな絵本を持ち寄って、参加者の方に向けて絵本を越えに出して読み、感想を言い合う場になっています。絵本や児童文学を好きという気持ちでさまざまな活動をされている方が集まっていて、普段会えない方々との出会いに感謝です。私自身は、好きという気持ちを素直に言い合える場というのがなによりも貴重に思っています。

 

 そして、おでん文庫の本棚の中身を入れ替えてきました。

 

 5月のテーマは

 ”おめでたこぶた”

 です。

 

 イギリスの作家、アリソン・アトリーが書いたこぶたのサムの物語が全4巻のシリーズで展開しており、今回そのシリーズすべてを揃えました。

 

 【本リスト】 ※5/6現在

  • 『おめでたこぶた その1 四ひきのこぶたとアナグマのお話』
  • 『おめでたこぶた その2 サム、風をつかまえる』
  • 『おめでたこぶた その3 サムのおしごと』
  • 『サムとぶらぶら またまたおめでたこぶた』

アリソン・アトリー 作  すがはら ひろくに 訳 やまわき ゆりこ 画

 

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 公式サイト↓

www.fukuinkan.co.jp

 

 棚を借りている【南と華堂(なんとかどう)】さんの公式サイト↓

peraichi.com

 

 おめでたこぶたは、イギリスの作家・アリソン・アトリーの著書になります。イギリスと言えば、『クマのプーさん』、『ピーター・パンとウェンディ』、『メアリー・ポピンズ』、『ピーターラビット』など多くの物語が指折り出てくる、豊かな自然と古くからの物語が語り継がれる魔法の国です。

 

 本作はイギリスに伝わるマザー・グースの物語を思い浮かべるシーンがあったり、アイルランドの妖精のレプラコーンの登場など、イギリスの国らしさのある作品です。アリソン・アトリーが古くから語り継がれた物語を取り入れていることについて、翻訳者のすがわら ひろくにさんがあとがきや補足(大人向けと断って詳しく解説しています)を本文の文字よりも小さい文字でページを割いて紹介しており、イギリスやアイルランドに興味がある方にとっては、その部分だけでも読み応えがあると思います。南と華堂さんに伺う際には、お気軽に手に取ってページをめくっていただけたらと思います。

 

 そして、タイトルの”おめでたこぶた”の響きあるような明るさが良いです。原題と日本語訳を見比べると、そこに翻訳者の意図が入ってくるように思うのですが(『WINTER CAT』を『ふゆねこ"さん"』と訳したり)、日本の子ども向けを意識していたことが翻訳者のあとがきで触れられており、そこを意識して物語を読んでみると、特に同作者の別の本を読んだときとの印象の違いが浮かんできます。

 

 ということで今月は”おめでたこぶた”シリーズまわりで気が付いたことを記事に書いてきます。引き続き、次回もどうぞよろしくお願いします!

 

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