おでん文庫の本棚

大人もこどももみんなで味わう児童文学をご紹介

【雑記】広がっていくんだね

 

 こんにちは!今日は主戦力として使用しているパソコンの電源が突然入らなくなり、かなり落ち込んでいました。こんな状況でブログが書けるのか心配でしたが、書いている内に諦めもついてきた気がします。いろいろゴタゴタしそうですが、やるだけやろうと思います。

 

 さてさて、前回に続いて読書について書こうと思います。

 

 おでん文庫を始める少し前は、本を読むことを続けていけるのか、良い本と出会えるのか、など悩むところから始まりました。棚に本を置くという事は、自分が選んだ本たちとまずは出会わなければなりません。みなさんは出会いに積極的でしょうか。

 

 子どもの頃、小学校の近くにある市民会館内に用意された図書館で本や漫画を読んで過ごすことがありました。ぴょこたんシリーズやこまったさんシリーズなど、よく繰り返し読んでいた記憶があります。テレビドラマで出てくるような、主人公がしかめっつらのお偉い人達と対面バトルする広々ピリピリとした会議室よりもずっとこじんまりとしていて、確か床がカーペットとなっていて靴を履く必要も無く、くつろげる空間でした。

 

 次に身近にあったのが小学校の図書館です。ウォーリーのシリーズが好きで、学校の図書館でも読んでいました。子どもに人気のある本は、借りるタイミングが合わなければ読むことも出来ず、そうしてレアな本は希少価値を上げ、誰かに借りられることを阻み自分が楽しむことを良しとしようとする者たちの手によって、本来あるべき場所ではない人気のない本棚に置かれていることがありました。そうした、場違いの場所に置かれてしまった本をうっかり見つけると、探しものを見つけるのがまるで得意になったような大きい気持ちになっていました。

 

 この2か所の図書館では、本を手に取ることに悩んだ記憶があまりなく、手の届く本を自然と読んできたように思います。もう1か所を除き…。

 

 悩やみを持ち込んだもう1か所というのが、市の図書館でした。面積も本の数も先に上げた図書館の何倍にもなります。多くの本に囲まれ、それらすべての中から読みたい本を選び放題という、これがお菓子の掴み取りであれば間髪入れずに手を伸ばしてお菓子の入ったケースをにやにやしながら引っ掻き回したことでしょう。しかし大量の本を前にして、はにかんで、ただ途方に暮れて、何の本も手に取らずに帰宅するという事態となりました。親に図書館に行きたいとすがって行ったはずが本を何も借りないとあって、親はさぞ面食らったと思います。

 

 このときの、怖れと言ったら大げさですが、例えば外国語を学ぶ際に立ちはだかる、何千語と覚えなければならない単語集を前にしたときのクラクラとしためまいを催す感覚を思い出します。一歩踏み出す前に、それらに途方もないものを感じてしまったのです。

 

 このように随所に引っ込みがちなところがあったもので、おでん文庫を始めるときにひとつ良かったと思ったことが、テーマを決めたことでした。気持ちとしてはたくさんの本を読みたいけれど、たくさんある中から一冊を選んで手に取り、その本を読み切ろうというまでのやる気が、足りないというよりも消失しがちでした。読む本の数が少なかったときほど、本を読んでそれが何になるのか答えも無く、コスパという言葉の表面が自分の心を揺らがせて、実のあることに時間を費やす方(それもなんだか良く分かってないのですが)がいいのでは、と行動を鈍らせていたのです。そこで、読む本のテーマを決めることで編み出した技が、図書館の検索窓にワードを入れて出てきた本を手当たり次第読むことでした。

 

 おでん文庫を始めるにあたり最初に読もうと決めたのは、児童文学で心打たれた『ハイジ』に関わるものたちでした。図書館の検索窓に「ハイジ」、「スイス」、「岸田 衿子」、「矢川 澄子」、「ハイジ アニメ」など思いつく限りを入れていき、上限20冊まで思い切って借りてみたのでした。

 

 そしてここでもうひとつ、本を読む姿勢で影響を受けたのが、沢木 耕太郎さんの『旅のつばくろ』です。作者が一期一会の旅の出会いに心を動かす姿は、本を読むのも同じで、関心を寄せる姿勢がなければ自分の感じたことに気が付く機会が失われ、都心で通り過ぎる人たちの影と同じようになってしまう気がします。そして、物書きの姿勢として、書くものを徹底的に調べて向き合う姿、これは人との付き合い方の姿勢にも繋がるような気がしていて、そうしたお人柄が自分にはまぶしく映ります。私もブログで取りあげる以上、その本と向き合おうと心に決めました。

 

 そうして読み始めた本は、思った以上に広がりを持って、今に続いています。スイスの作家や絵本を知り、鉄道や民家に書かれた壁絵、仏検でスイスの時計の話題が出たときには、本で読んだことがある内容だと小躍りしました。知ることの面白さがちょっと見えてきたのです。

 

 そうして、今に至ります。これからも、本との出会いを楽しみに、そして本棚でもこのブログでも紹介していきたいと思います。ではでは次回もどうぞよろしくお願いします。

 

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