おでん文庫の本棚

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【雑記】広がる読書の話

 こんにちは!ブログで毎週文章を書くようになり、もうすぐ1年(そういえばおでん文庫を始めたのが昨年2月なのでもう1周年じゃないか…)という節目が訪れそうです。

 

 ブログを始めた頃は、このお菓子美味しかったよ、と誰かにお勧めするように、自分が読んでよかったなあと思う児童文学を伝えたいという想いと、文章を書かなければならないという憂鬱とを天秤にかけてずっとまんじりともせずでした。毎度ひーひーしながら書き続け、今となれば1年前よりかは書くことへの習慣が身についてきた実感も出てきて、なんとか今年もやっていけるかなと思っていたところで出会ったのが、椎名 誠さんの『ガス橙酒場によろしく』。ここで作者が雑誌「週刊文春」での連載1000回目を迎えたことを触れるお話がありました。このブログも週1更新でもうすぐ90記事を迎えるというところで、大きな数字を見てしまいました。作者の生きのいい暮らしと文章に、私自身も弾んだ気持ちになってくる明るい本です。こんなに朗らかな調子で、鼻歌が似合いそうな文章ときたら、毎週読むのが楽しみになる連載に違いないですよね。

 

 さてさて、おでん文庫の今年一年の大きなテーマにしているのが”広がる読書”。広がる、という言葉は昨年を通して思い浮かびました。これは自分自身が発信して広げているという自覚があるとか、行動しているということではなくて、自分のところに集まってきた本を手に取ったときに、受け手側として、こうして本が広まるんだなと感じたところにあります。

 

 冒頭に書いた椎名 誠さんについても、そもそもはSNSを通して知る機会を得て、読んでみたことが始まりです。おでん文庫を始めたことをきっかけに、会話の流れの中でお勧めの本を教えていただく機会がポツポツとあり、その本を読んでみるとこれがまた面白く、そのようにして1冊の本から次の本へ、人から人へ、バトンが繋がっていくようなイメージが頭の中に描かれていきました。

 

 他所の本棚に自分のお勧めの本をねじ込もうという気持ちは無いのですが、読んでいる本が何かしらをきっかけにして広がることで、頭の中の本棚もひとまわり、ふたまわりと育っている、そんな風に想像をしています。

 

 最近では、色彩の調和に関する本の中で、宇宙を数字で捉える手段と同じくして音楽の調和を数字で解き明かす、といった内容に触れてどういうことなんだろう、と気になりだして宇宙関係の本を手に取ったり、椎名さんの本を読んでSFも気になってきました。

 

 言葉ではさらっと登場してくるのですが、宇宙と音楽、エッセイでSF、あっちからこっちへジャンプするくらいに扱うもの同士に距離感があるところが面白く、転がっている新たな冒険の種を掴む機会となるように思います。人に対しても例えば、パンクを歌うパティシエ、高所恐怖症なパイロット、といったちぐはぐに思えるところがあると、なんだか興味をそそられませんか。

 

 なんて言いながら、すみませんこのジャンピング読書は最近のチャレンジで、おでん文庫を始めた当初はもう少し、直球に本を読み漁っていました。あまり本を読んでいないころは、漠然とですが本は個々が独立したものとして思っていたのですが、いくつか本を読んでいくうちに、読む本が広がると同時に繋がっていく、そうした面白さを感じるようになりました。

 

 そのあたりについては、次回の更新で書いていこう思います。ではでは、次回もどうぞよろしくお願いします。

 

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