おでん文庫の本棚

大人もこどももみんなで味わう児童文学をご紹介

【雑記】おでん文庫のしおり完成と今読んでいる本

 こんにちは!ここ最近は手がかじかむ寒さですね。今年の冬は通販サイトのフェリシモで見かけた猫のハンドウォーマーを活用しています。手の平側にそれぞれ、おなかを見せてころんと寝ころがる猫が描かれている仕様で、なんとも和みます。今日も手の中の猫たちと共にブログを書いてまいります。

 

 ところで今回の記事では、予告をしていた1~4月の本棚を紹介する予定でしたが、諸事情でまだ本屋へ伺うことが出来ておらず、本棚については今週末にお店に行けたところでご紹介出来ればと思います。

 

 ちょっと余談ですが、今回棚に置く本は20冊を超える予定です。今まで4冊毎の紹介だったのが、一気に5倍に。肩に背負って持って行こうにも、それだけ入るリュックもなく、とうとうトランクケースを使用することになりました。

 

 本棚の中にある20冊というと、全体と比べてほんの一部なので大した量ではない様に感じますが、その本を運ぶとなると話は別で、なかなかの大仕事に思います。ここから思い出すのが、『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』の本。ノンフィクションの話で、イタリアの山奥の村から、本を必要とする人々のところへ籠を背負って本を届ける行商人が出てくるのですが、本を人に届けるという使命感で長い道のりを行く人がいたということに、響くものがあります。

 

 今週末こそ本を運ぶとして、今回の記事では、今読んでいる本の紹介をしようと思います。でもその前に、おでん文庫の本に挟む予定のしおりが届いたので、そちらをお披露目させてください。

 

 おでんと「ぐつぐつ」の文字は、折り紙をちぎって作りました。チェックの折り紙が家にあることを思い出して、その場のひらめきでおでんをチェック柄に決めたのですが、折り紙だからか、チェックの可愛さに少し古風な雰囲気が加わりました。紙質は画用紙のようなデコボコ仕様です。厚めの紙でとてもしっかりしいるので長持ちしそうです。完成したしおりを本に挟んでみたところ、全体の落ち着いた色合いが本の紙とも馴染みが良く、安心しました。

 

 ここしばらく試しにしおりを使っているのですが、色眼鏡がかかってしまって、つい眺めてはうっとりしています。まるで親バカですみません。

 

 そして、本日紹介するのはこちらの本です。

 

 トウシューズ

 ルーマ・ゴッデン 著 渡辺 南都子 訳

 

 同じ作者のハロウィーンの魔法』という本が面白かったのを覚えていて、今回この本を手に取りました。しかも作者の著書を調べていたら『台所のマリアさま』も同じ作者あることに気が付きました。作者の本は、人が人と関わる中で良い方へ変化していく様子が描かれているのがとても心に残ります。今回もそんな期待を胸に読み進め…中です。そう、まだ読みかけなのですが、今のドキドキ感を文章に書こうと思いました。

 

 本を読んでいるときに、心に留まるシーンと出会うことがあります。それが例えば、今の自分の心境や考えごとと偶然にもうまく合致して、なんらかの新しい発想と出会うことがあります。この本では、ちょうど主人公の子どもが、目の前に現れた人生の道を進むかどうするか決断する瞬間がありました。また、決断と同時に責任を自分で背負う覚悟も感じます。

 

 こういった何かを自分で決めるシーンというのは、ジブリの「千と千尋の神隠し」であったり、「君たちはどう生きるか」を思い出すのですが、経験からの判断ではなくて、直感的に選んでいる、という雰囲気を持っているところが、大人ではなく子どもなのだろうと感じます。そうした直感的な判断の素早さを、この本を読んだときにも感じました。

 

 大人ではなく、と否定的な書き方をするのも、自分が大人なのでその立場の方が想像がしやすく、もし大人だったら、おそらくしばらく考えて言葉を選んだり、選んだ理由を心の中で言いきかせたり、相手がいれば逆質問をすることがある様に思います。となると、子どもだからこそ、自分の中でスッと答えを出せるのかもしれません。

 

 日常が一転するような決断をなかなか自分は選べていた気はしないのですが、だからこそ、そうして変化を迫られる状況がやってきたときに、どう立ち向かっていくか、というのを教えてくれるのが児童書のいいところのひとつだと思います。子どもの可能性を勇気づけてくれるところを、大人が読んでも、心に残ることに変わりはありません。

 

 主人公の選択がどういう結果になるのかは、私自身、続きを読んでのお楽しみです。ハラハラしながら主人公を見守ろうと思います。

 

 それでは、次回こそ本棚紹介が出来ればと思います。またどうぞよろしくお願いします。

 

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