おでん文庫の本棚

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【おでん文庫】今年から始めるもうひとつのこと

 こんにちは!たまに、建物の本をぼーっと眺めていたくなることがあります。最近は日本の古民家と言えそうな家が載っている本を眺めているのですが、あの佇まいに触れると、心が穏やかになります。祖母の家のように、縁側のある家に住みたいな。それか屋上のある家。会社の屋上で寝っ転がって寝泊まりしていた時の空が好きでした。

 

 さてさて前回の記事では、次回の更新は本棚の紹介になるとお話していたのですが、その前にもうひとつご紹介するものがあります。

 

 ほんとうに直前にやることを決めたので、まだ現物もなくデザインのみが手元にある状態ではあるのですが、そのものが何かというと、本に挟むしおりです。

 

 

 この画像は、しおりの一部分になります。おでんの形がなんとなく伝わるでしょうか?手で紙をちぎって形を作っていたのですが、丸って難しい…。

 

 こうなったのも、今年は手作りPOPを無しにしたことから始まったように思います。そもそも、手作りPOPなど、集客や販売に結び付くか曖昧で手間がかかることをどうしてやるのか…自己満足かと言われてしまうところもあるかもしれないのですが、以前何かの本かなにかで、子どものものを扱うのには、大人が人一倍努力しなきゃならない、という言葉を聞いたことが影響として大きいです。

 

 作家のいわむら かずおさんの絵本制作のお話を聞いていると、一冊の絵本が出来上がるのに相当な労力と時間をかけていることがが伝わってくるのですが、そうした心血を注いだものたちの良さというものは、原画ではなく印刷を通してとはいえ、見て伝わってくるものがあると思います。

 

 努力を自分の場合どの方向に使うのか、正直まだ定まっていないところがあるのですが、今できることで考えたときに、文字を書くときの線に人間味が出てくるように、何かを手作りして、そこに手間をかけたいと思うようになりました。そうしてたどり着いたのが手作りPOPでした。

 

 こうして始めた手作りPOPを昨年は粛々と作り続けていたのを、今年からは棚と本の関係を考えるために無しにしようと決めた今年の初め、新しい糸口を発見する出来事がありました。

 

 長年の友人が務めている仕事の展示物を見に行ったときのことです。展示物が手作り祭りでした。友人の綺麗な字ですべて説明書きがされていて、展示方法もボードにカラフルなピンで写真を留めたり、マステで装飾したり、手作り感あふれた素敵な展示に、なんだか感動がこみ上げたのでした。

 

 そんな友人が、自分の手作りPOPを良いなと思って参考にしてくれたと後から聞き、すごく嬉しかったのです。友人と同じようにやれているかはさっぱりですが、手作りに囲まれたその空間は、ほんとうに友人のあたたかさを感じて素敵でした。

 

 やはりなにか作らなくては…。そうした気持ちになったことで、実は以前から作りたいと思っていたもののひとつであるしおりが、再度候補に上がりました。なぜこれまでずっと手付かずだったのかというと、昨年はおでん文庫のかたちや佇まいといいますか、どういう存在なのかを具体的に想像できずかたちにできなかったのと、そこまで何かを主張をする自信が無かったのが理由です。

 

 ただ、今はありがたくも、おでん文庫のことがほんのりとでも誰かに届いている実感があるのと、いろんな本を読んでいる中で、読書を人におすすめすることに自信がついてきて、今回はしおりをどういうデザインにしたいかをスパンと潔く決めることができました。すんなりいったのが嬉しいのとびっくりとが同時にやってきて、今はまだちょっとドキドキしています。

 

 一部はパソコンの力を借りて画像加工やデザインを組むことをしていますがこれも自分が培ってきた大事な技術のひとつであるので使いました。一部は紙をちぎるなど手作りしたことで、ちょっとでもぬくもりを感じられる要素が感じられたら嬉しいことこの上ないです。

 

 このしおりは販売ではなく、購入してくださった方へささやかなプレゼントで考えています。お店で本を開くきっかけになればと思っています。

 

 印刷の具合と、到着のタイミング次第では、もしかしたらしおりの実物を用意できるのが来月以降になるかもしれませんが、今月本をご購入の方でしおりのご希望があれば喜んで送付させていただきたいと思います。しおりは実物が無事届きましたら、ブログで全体像と共にご報告します。

 

 ではでは!次回こそ本棚紹介、もしくは棚に置く本を先に紹介のどちらかの予定です。どうぞよろしくお願いします。

 

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