こんにちは!本日は息抜きのような雑記です。昨日、新しい仕事をふたつ返事で引き受けてしまい(仕事の内容自体は悪いものではないです)、今、机の上に山と積んでいる本がすこし遠ざかってしまったのを、ちょっとでも引き戻すために、読書の時間を取ります。ものの数十分でもいいんだ…。
ということで本日は、最近読んでいる本の話などつらつらと書いていきます。
まずは、なんとか読み終えることのできた福音館古典童話シリーズの『ニワトリ号一番のり』、面白かったなぁ。船が事故で沈没し、船に取り付けていたボートでなんとか逃げ延びた船員たちが陸を目指そうと海を漂流するのですが、明日生きているか死んでいるかも分からないぎりぎりの状況での、主人公と船員との会話がしびれます。それにしても遭難をして自然と人が対峙している状況というのは、なんでしょうね、読みものとしてとても関心が向きます。著者が実際に船員として海に出ていた経験もあって、船や海での出来事の描写が丁寧です。同じ福音館古典童話シリーズの『海底二万海里』は、海の底など未知の世界への想像力を掻き立てられる面白さがあり、対してこちらは海上での生きるか死ぬかの戦いに胸アツです。
『災害ユートピア なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか』、こちらもなんとか読み終えることが出来ました。コロナが流行る前の出版で、アメリカ同時多発テロ事件のことや、ハリケーンや火災など、海外の災害を事例に、主に被害を受けた人々がその状況の中どんな心境に立たされたのか、どんな行動をしたのかなどのインタビューが書かれているのですが、災害に関する外側から聞く風評と、内側での人々の話との食い違いに驚きました。学者が災害時の人の行動について分析しているのを読むと、自分が思い込んでいた人の行動が良い意味で覆されて、ユートピアの言葉が夢物語でないことが、なんだかこの先生きていく上で勇気づけられました。そして驚きと言えば、アメリカでは、場所によっては川が氾濫するとワニが流れてくる危険があるということを知り衝撃を受けました…。
そして、これから読み終えたい、いくつかある本のうちの2冊が生物学者レイチェル・カーソンの『沈黙の春』と、おでん文庫の本棚にも著作を置いている畠山 重篤さんの『森は海の恋人』です。レイチェル・カーソンは『センス・オブ・ワンダー』で名前は知っていましたが本は読んだことが無く、畠山 重篤さんと、おでん文庫の本棚に置いている『せいめいのはなし』の著者の福岡 伸一さんが名前を挙げていて、読むなら今のような気がして手に取ったのでした。まだ序章程度なのですが、均衡の話が出てきたあたりで、福岡さんの書いていたことと重なり、未来へとバトンが受け渡されていくイメージが浮かびました。『森は海の恋人』は、海と森の関係を大人向けに科学的に紐解いた本を想像していたので、読んでみたら思いがけずの内容でした。これもなかなか知りえないような漁師の暮らしが描かれており、その海での暮らしの中で木が関わっていることを、あれでもか、これでもかと、意外と接点が多いことに気が付かされます。森と海が支え合っている状況を恋人と表現するのは、あたたかいなぁと思います。
ではでは次回も場合によると近況の投稿となるかもしれませんが、ゆるくお付き合いいただけたら嬉しいです。またどうぞよろしくお願いします。
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