こんにちは!2月頭におでん文庫を始めてから一か月があっという間に過ぎました。ありがたいことに本を手に取ってくださる方にも恵まれました。本と出会いはその時の状況や気分が関係している気がして、誰かの一期一会に携われて小さな喜びを感じます。
さて、3月になりましたのでテーマを新たにして本も入れ替えました。3月のテーマは
"山"
です。
山に登るといった経験はわずかばかりの私ですが、山の本は読んでいて面白いのです。コロナ禍が始まったばかりの当時、ハイジの本を読んで清々しい自然の風景に心が癒されたと同時に自然への興味が湧いてきました。舞台となるスイスの山や草原がどんなものかを知りたくなり、そうして出会ったのがスイッチパブリッシングが出版している旅の雑誌「Coyote」でした。
海外の山を特集した号がいくつかあり、その中にはスイスの山もありました。これまで山は緑に覆われているのが当たり前だと思っていたので(無知です)、スイスの山の雪と岩でつくられた灰色の見た目と、富士山のようなゆるやかなカーブではなく削った鉛筆の先が突き出たような傾斜にびっくりしました。
それから冒険家の山登りのエッセイを読んでいくうちに、自然界の厳しさや恐さを知り目をつむりたくなる気持ちと同時に、人間は自然の一部であって、どれだけ都心で自然の少ない環境で住んでいるとしても、自然との関係をやすやすと切り離せるものではないし、一方的に自然を無視することはあってはいけないと思い始めました。
なので、今回は山と人の接点を感じる本を選出しました。世界の人が山をどんな風に捉えていてるのか、そこには日本人と通じるものもあると思います。
【本リスト】 ※3/9現在
- 『火山はめざめる』
- 『Ástarsaga úr fjöllunum』 ※邦題『女トロルと8人の子どもたち<アイスランドの巨石ばなし>』
- 『小さな山神スズナ姫 (小さなスズナ姫)』
- 『シェルパのポルパ エベレストにのぼる』
- 『山になった巨人-白頭山ものがたり』
『火山はめざめる』
はぎわら ふぐ 作 早川 由紀夫 監修
↓本についての記事はこちら
『Ástarsaga úr fjöllunum』 ※邦題『女トロルと8人の子どもたち<アイスランドの巨石ばなし>』
グズルン・ヘルガドッティル 作 ブリアン・ピルキングトン 絵 やまのうち きよこ 訳
偕成社(邦訳本)
↓本についての記事はこちら
アイスランドの想像が膨らむトロルの物語 - おでん文庫の本棚
富安 陽子 作 飯野 和好 絵
↓本についての記事はこちら
かわいくて度胸のある日本の山神さまの物語 - おでん文庫の本棚
『シェルパのポルパ エベレストにのぼる』
石川 直樹 文 梨木 羊 絵
↓本についての記事はこちら
エベレストとシェルパ 絵本からみえる世界 - おでん文庫の本棚
『山になった巨人-白頭山ものがたり』
リュウ・チェスウ 作・絵 イ・サンクム/まつい ただし 共訳
↓本についての記事はこちら
それでは次回もどうぞよろしくお願いします。